活動報告(島村大ブログ)
●行政監視委員会で質問
2019年 11月26日・投稿
今国会より、参議院行政監視委員会の理事を務めています。
行政監視とは、各省庁の政策や仕事を少し離れたところから客観的に見つめ、評価し、必要があれば改善策を提示することです。
「一つの目的に向かって行われている施策」について様々な観点から現状を確認し、施策のあり方を考え、よりよい施策を実施できるようにすることが目的です。
政府(行政)では総務省行政評価局が行政監視機能を担い、立法府では参議院改革協議会と共に行政監視委員会がその役割を担っています。
参議院行政監視委員会は、府省横断的な課題や、いくつもの省庁にまたがる課題や共通する問題などについて大局的な観点から審議を行うこととしています。
私にとって本日が初委員会審議で初質問。主に以下のことを問いました。
① 総務大臣の行政評価への考え方
高市総務大臣は、大臣ご就任に当たり力を入れていくべき4つの事柄を挙げられました。
❶サイバーセキュリティ、❷テレワーク、➌安心安全の確保、➍行政評価。
あらためて行政評価への意気込みをお聞かせください。
② 政府におけるEBPM(Evidence-Based Polisy Making:証拠に基づく政策立案)の考え方について
「根拠に基づいた政策立案を行う」という取り組みは非常に重要ですが、具体的な取り組みがわかりづらい面もあります。
また、医療分野や健康分野はとりわけEBPMとなじみが深いですが、何をもってエビデンスとするかが明確でなく、データを集めてもなかなかゴールが見えないなどの課題もあります。
❶政府におけるEBPMの考え方、エビデンスのとらえ方とは?
❷医療分野のEBM(Evidence-Based Medicine:科学的根拠に基づく医療)とEBPMの違いとは?
③ 政府全体としての「健康寿命延伸」への取り組みについて
国民の健康づくりのための施策は多岐に渡ります。厚生労働省はじめ内閣府、総務省、財務省、経済産業省、文部科学省などが健康づくりに資する施策を行っていますが、それらは連携しているのでしょうか。
また、3年毎の調査により各都道府県の健康寿命が発表されますが、大きく順位が入れ替わったりします。調査方法(統計の取り方)に課題はないでしょうか。
冒頭に述べた「一つの目的に向かって行われている施策」も、根拠とするエビデンス(証拠)がエビデンスと認められなかったり、統計調査の設問の解釈がまちまちだったり、目的に対し進んでいるのか止まっているのかわからなくなる局面があります。
行政評価とは、所管府省とは異なる立場から、各省庁の業務の現場を調査し、課題を把握、分析して改善方法を提示することです。
参議院行政監視委員会は、立法府の常任委員会として独自の視点から行政の監視、評価を行い、国民の皆様のよりよい暮らしへとつなげます。


